下水道事業における経営の努力

下水道事業は雨水処理にかかる費用は皆さまの税金で賄われ、汚水処理にかかる費用は下水道使用料で賄うことを基本として事業運営しています。しかし、下水道使用料の高騰や周辺市町との使用料のバランスを図るために、政策的に汚水処理にかかる費用の一部が税金で賄われています。

現行の下水道使用料の算定期間は、平成8年度から10年度までの3か年で算出したものです。

平成16年度からは、会計方式を官公庁会計方式から公営企業会計方式に変更しました。このことにより、いままでわかりにくかった下水道事業の資産状況や経営状況が、官公庁会計時に比べてわかりやすくなりました。

平成17年度には、市街化区域内の汚水整備がおおむね完了しましたが、合流式下水道の改善や老朽化した施設の更新など新たな課題に取り組まなければなりません。

今後も公営企業会計の下で、健全かつ健全な経営に取り組むため、より一層の経費の節減や資産等の有効活用に努めていきます。

また、横須賀市上下水道局は、「横須賀市上下水道事業マスタープラン2010」中の管理指標(ベンチマーク)において「現行料金の堅持」を掲げ、「快適で安全な生活空間の確保」や「まちのうるおいときれいな川や海の創出」に向けた努力を続けるとともに、さらに事業の効率化を推進し、健全経営に努めていきます。


平成8〜21年度における経営努力

収入の確保

  1. 資産(下水道用地)の売払いによる収入の確保
    • 遊休土地等の売払いにより、1億3,092万円の収入を確保

  2. 土地等使用料収入の確保
    • 公共下水道敷等を有効活用し、4億5,934万円の収入を確保

維持管理費の削減

  1. 組織のスリム化
    • 3課の削減(平成8年度 1部8課 → 平成15年度 1部5課)
    • 平成16年4月 水道局と下水道部を組織統合し上下水道局へ

  2. 人件費の削減
    • 職員の削減(平成8年度187人→平成21年度121人、66人削減(35.3%削減))

  3. 包括的民間委託による削減(平成19年度)
    • 下水浄化センター及びポンプ場の管理業務委託を包括的民間委託にし、委託範囲を拡大

工事コストの縮減

  1. 工事の計画等を見直し、工事コストを48億8,919万円縮減
    • 工事の計画・設計等の見直しに関する施策 42億5,834万円
    • 工事発注の効率化に関する施策 2,276万円
    • 工事実施段階での合理化・規制緩和等に関する施策 6億809万円

  2. ライフサイクルコストを見直し1,049万円縮減

  3. 工事の効率性を向上させ、長期コスト73万円縮減

支払利息の軽減

  1. 企業債の借入れ抑制
    • 企業債の借入れを償還する企業債の元金の範囲内に抑制し、企業債残高をピーク時の平成12年度残高 1,240億2,635万円と比較して、205億4,375万円削減

  2. 企業債の繰上償還及び借換え(神奈川県市町村振興資金貸付金の繰上償還及び借換え)
    • 借入利率5.0%以上で借り入れた貸付金の残額4億5,300万円を償還し、5,514万円の利息を軽減(平成12年度)
    • 借入利率3.0%以上で借り入れた貸付金の残額1億6,700万円を償還し、2,627万円の利息を軽減(平成16年度)
    • 借入利率3.0%以上の県貸付金について、低金利の県貸付金へ借換えを行い、2,489万円の支払利息を軽減(平成17年度)
    • 借入利率3.0%以上の県貸付金について、低金利の県貸付金へ借換えを行い、1,939万円の支払利息を軽減(平成18年度)

  3. 公営企業金融公庫資金に係る企業債の借換え
    • 高金利(8.1%)の公営企業債について、低金利の公営企業債へ借換えを行い、7,917万円の支払利息を軽減(平成17年度)
    • 高金利(8.1%、7.4%、7.2%)の公営企業債について、低金利の公営企業債へ借換えを行い、1億8,248万円の支払利息を軽減(平成18年度)

  4. 補償金免除繰上償還に係る企業債の借換え
    • 高金利(6.7〜8.0%)の公営企業債について、低金利の公営企業債へ民間資金による借換えを行い14億2,191万円の支払利息を軽減(平成19年度)
    • 高金利(6.15〜6.6%)の公営企業債について、低金利の公営企業債へ民間資金による借換えを行い22億3,020万円の支払利息を軽減(平成20年度)

入札制度の改善による契約差金の増加

  1. 一般競争入札の導入による契約差金の増加
    • 工事及び業務委託において一般競争入札を導入した結果、落札率が低下したことによる契約差金の増加(平成17年度からの随意契約を含む契約差金累計額93億9,928万円

広報広聴の充実

  1. トンボの王国の開設
  2. おっぱまトンボフェスティバルの開催(平成10年〜17年度)
    • 下水道の役割や下水処理水の安全性についてPRするとともに、下水道施設に対する地元理解を深めるため、関係団体の協力を得ながら市民協働方式による「おっぱまトンボフェスティバル」を開催(第1回から8回までの累計来場者数27,300人

  3. 明日の下水道を考える委員会の設置(平成14年度〜15年度)
    • 2年任期の9名の委員からなる「明日の下水道を考える委員会」を設置し、下水道事業の経営にかかる重要事項を検討

  4. 水ミステリーツアーの実施(平成13年度〜17年度)
    • 下水道事業や水循環に対する理解を深めるため、下水道関連施設を中心とした水にかかわる施設の見学会「水ミステリーツアー」を開催(累計参加者数165人)

  5. 下水道施設見学会の実施(平成18年度)
    • 下水道事業に対する理解を深めるため、下水道施設を見学する「下水道施設見学会」を開催(10人)

経営成績【公営企業会計方式導入以降】

(単位:千円)
年度下水道事業収益下水道事業費用純利益(△純損失)
1612,800,79312,116,706684,087
1712,798,50312,101,647696,856
1811,884,57211,505,752378,820
1911,673,83111,436,503237,328
2011,249,91810,803,206446,712
2110,693,1909,933,693759,497

【経営企画課 TEL:046-822-8628(直通)】